私の母の世代と話していると、「昔のお母さんたちはすごかった」みたいになる。
例えば、ウチの母は、ママチャリの前に私、後ろに姉を乗せて、前カゴいっぱいの買い物袋と、両サドルにも袋をぶら下げて、商店街や市場に買い物に行っていた。 電動自転車なんて無かった時代だから、あの頃の母たちに「電動自転車」を与えていたら、ものすごいことになっていたかもしれない。 それだけじゃない。 私は子どもの頃は忙しかったけど、 学校の時間は長く感じられたけど、家に帰ってからの時間や、夕食後の時間も長かったし、朝方から学校へ行く前の時間も長く感じて、「時間がない」と感じたことがなかった。 子どもの頃から「大人になったら自分の好きなことにもっと時間を使える」と思って生きて来たけれど、大人になればなるほど、「時間がない」と感じるようになるのはどうしてだろう? 忙しいとかじゃなく、やらなきゃならないことがあるから、でもない。 忙しさも、やらなきゃならないことがあるのも、私からすると、小学生になった頃から変わらない。 私はなんとなく、なんとなくね、時間そのものが短くなって来ている気がするのよ。 1時間が短くなって来てる。 単位の上では、仕組みの上では、1時間は1分X60なのは変わらない。 私が言ってるのは、1時間なら1時間、1分なら1分、1秒なら1秒が短くなってる。 つまり、かつて1秒だと体験していたけれど、今は、0.4秒ぐらい。 だから、当然、1分も、かつて体験していた「体感」としての1分より短くなっていて、0.4秒X60=24秒ぐらいになっちゃっている可能性があると思う! 年齢に関してもそうなのよ! よく「かつての60歳は、今の40歳だ」なんて言うでしょ? だってそうなのよ。 1秒という時間の粒子の体積(っていうのかなぁ?)が、かつてよりも小さくなっていたとしたら、「かつての60歳は、今でも40歳に相当する」わけ。 他にも、歴史上の人物を調べてると、やたらと立派で早熟な人ばかりじゃない? 大体、津田梅子なんて満6歳で留学してるのよ!!! 一緒に行った他の女子学生だって、せいぜい14歳だ。 長州ファイブのモデルになった人たちも15、6歳ぐらいで、船でヨーロッパへ渡航してるし! ありえないありえない。 中3教えたことあるけど、今の船旅と当時の船旅は違うし、どう考えても、何週間も船に揺られて、未知の国々を経由しながらヨーロッパへは行けんよ。 写真を見ると、津田梅子は6歳ぐらいに見えるけど、写真なんてアテにならない。 きっと当時は、今よりも「時間の粒子」が大きくて、1秒が今の1秒よりも「長かった」んだと思う。 だから、津田梅子も15歳ぐらいで(それでも大変だけど)、大学生のお姉さんたちと留学したんだと思う。 長州藩士たちも、20代半ばで渡欧したんだと思う。 「時間の粒」は、サイズによって、密度によって、人体にかかる負荷も変わるんだと思う。 大きい(ゆっくりだ)と負荷が軽くなるんじゃないだろうか? だから、昔の母たちは電動じゃなくても、電動ばりにママチャリで、あれだけのことやってたんじゃないだろうか。 そしてこの「時間の粒」、時代でも異なるけれど、地図上の「場所」という概念でも誤差があって、例えばアメリカ大陸(南も含め)の「時間の粒」は、日本の粒より大きい気がする。 イギリスは、ヨーロッパの中では小さく、日本と比べると大きい。 時間の粒が一番小さいのは日本だと思う。 さ、そんな時間の粒が小さい日本で絵を描く。 このモデルさん、とても描きやすかった。 来週からまた別の人。
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Ray of Sunshine
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